東アジアで最も読まれた本は『論語』でしょうが、その次に読まれた本は『老子』でしょう。国家権力が推奨した本が『論語』でしたが、『老子』は国家権力と結合せず、民間で読まれた本です。人前では『論語』を読むが、家でこっそりと読む本が『老子』でした。老子がその透徹した目と心で説く真理は、二千年以上の年月を経てもなお通じるものがあります。現代のような混迷を極めている時代には、確固とした価値観を説く『論語』よりも、柔軟な考え方をする『老子』のほうがよくあてはまると思います。
『老子』には数多くの注釈がありますが、優れた注釈として長年読まれているのに王弼(おうひつ)の注釈があります。この本は『老子』の本文の全文だけでなく、王弼の注釈の全文も載せ、全訳全注しています。『老子』の解釈は王弼の注釈を主体としているものの、王弼の解釈通りの解釈はしておらず、他の注釈も参照し、筆者が最も納得する形で解釈しています。日本の太田晴軒の注釈は特に優れており、太田晴軒の注釈により解釈したものが少なくありません。
筆者は古典とは、それを現代に応用して初めて価値を持つと思っています。それで老子の主張を現代に使えばどのようになるかという筆者の見解を罫線で囲んだ所に載せています。
この本はさらに下記のような特徴があります。
1 『老子』の本文と王弼の注釈にすべて番号を振っています。これがために、例えば老子170-3と指定すれば、どこを指すのかが容易にわかり、検索に非常に便利になりました。
2 訳はできるだけ自然な日本語でし、訳だけ読んでも老子の主張、王弼の主張が理解できるようにしています。
3 『老子』本文、王弼注の白文、書き下し、和訳の上にさらにピンインも載せています。筆者は漢文はできるだけピンインで読むべきだという持論があり、できるだけピンインで読んでもらうためです。
4 語句の説明をするのに、大漢和辞典の例文でしているものが多いです。
5 訳注者は言葉の解釈は実際に使う生きた例文の中ですべきであり、辞書の言う漢字の意味ですべきでないと考えています。そのため似た用法の例を『老子』本文や王弼の注の中からだけでなく、他書からもたくさん挙げています。
この本の体裁は次のようになっています。
章名 章番号 章内番号 通し番号
本文訳
通し番号 章内番号 識別番号
本文
本文ピンイン
本文書き下し文
本文注釈
王弼注
王弼注ピンイン
王弼注書き下し文
王弼注注釈
王弼注訳
論説
見本として、第一章をインターネット上に公開します。下記をクリックして下さい。
全訳全注『老子』王弼注 第一章
全訳全注『老子』王弼注 第一章 PDF
書籍注文
〒779-1101
徳島県阿南市羽ノ浦町中庄大知渕2番地3
株式会社希望
電話番号: 0884-44-3405 ファックス: 0884-44-3405
メールアドレス: kiboincorporated@gmail.com
株式会社希望
ホームにもどる