PayPal
PayPalというものがある。PayPalにクレジットカードを登録しておくと、店でPayPalのアカウントでクレジットカード決済ができる。店にクレジットカードの情報を知らせることがない。あちこちの店でクレジットカードを使うとクレジットカードの情報がいろんな店に残る。一ヶ所にクレジットカード情報を残すのと、あちこちにクレジットカード情報を残すのとでは、確かにあちこちに残したほうがクレジットカード情報がもれる確率は高くなる。一ヶ所でクレジット情報がもれる確率をa%とすれば、100の店にクレジットカード情報を残せばそれが漏れる確率は100a%になる。1000の店にクレジットカード情報を残せばそれが漏れる確率は1000a%になる。一ヶ所でクレジットカード情報が漏れる確率 × クレジットカード情報を残した店の数 でクレジットカード情報は漏れるのである。さらにPayPalにとってクレジットカード情報は生命線である。これが漏れればPayPalはつぶれる。だからクレジットカード情報を守るためにあらゆる対策をとっている。今考えられる最高の対策を取っている。ところが店はクレジットカード情報を守るのがその本業でない。それぞれの店の仕事がその本業である。クレジットカード情報は片手間で守っているに過ぎない。PayPalの対策とはレベルが違うと考えるべきである。
PayPalが特に役立つのが海外の業者と取引をする時である。海外の取引で何かのトラブルが起こった時、日本のクレジットカード会社ならそのトラブル対処が十分でないと思われる。海外の取引に詳しい人材は少ないだろう。PayPalはトラブルがあった時PayPalに異議を申し立てればPayPal自身が調査してくれる。世界中で2億人以上がPayPalを利用しているから、それぞれの国の取引に詳しい人材もそろえているのだろう。業者側に非があるとPayPalが判断すればお金が返ってくる。
消費者が払ったお金はまず業者のPayPalのアカウントに入る。PayPalが消費者にお金をもどそうとすればその業者のアカウントから引き出せばいいのだからお金の回収が容易である。自分が業者と交渉するなら業者が非を認めて自らお金を返却するのでなければお金は返ってこない。業者はそう容易に非を認めないだろう。PayPalに交渉してもらうのがはるかに心強いのである。私も無料キャンセル期間内にキャンセルしたのにお金を取られたことがある。PayPalを通じての支払であったため、PayPalに異議を申し立てた。PayPalは迅速に行動しすぐにお金は返却された。
PayPalで注意しなければならないのは、PayPalの為替手数料は4%と高いことである。クレジットカードの為替手数料は1.6%~2%であり、PayPalが倍以上高い。しかしこれは取引ごとに通貨変換レートのオプションを表示し、カード会社発行の通貨換算レートに変更できる。ブランドの中ではMastercardが一番換算レートがよいと言われている。
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